INTERVIEW 02

デバイス開発

2018年中途入社

CHAPTER 01前職で諦めた製品を実現した
MARUWAの技術力に感動

前職では、アンテナ専業メーカーで開発に従事しました。転職を考えるきっかけとなったのは、海外への赴任です。人間は誰しも年齢を重ねるとつい守りに入り、挑戦に対して臆病になりやすいもの。ところが、年を経るほどに高みを目指し、キャリアを重ねるための努力を続ける海外の開発者らの姿を目の当たりにし、“自分もさらなる挑戦をしたい!”と転職を決意。自身の技術と知見を発揮できる新天地を目指し、帰国後すぐに転職活動を開始しました。

いくつかあった転職先の候補の中でも、MARUWAに対する認知はそれほど高くありませんでした。東京出身の私の本音は「愛知県に、自動車以外で世界と闘える産業があるのだろうか…」。

しかしこの思いは、MARUWAの面接で打ち砕かれることに。「MARUWAでは、こういう製品を作っています」。そう言って差し出されたのは、私が前職時代、挑戦しながらも製品化を諦めたヘリカルアンテナだったのです。MARUWAの技術力の高さを見せつけられたと同時に、「この会社で私のアンテナ技術を活かせば、画期的な製品が作れる!」と確信しました。

CHAPTER 02魅力は、材料メーカーの強みを活かしたスピード感

MARUWAに入社後は、驚きの連続。1つは、材料メーカーであることのアドバンテージです。前職では、何か製品を作ろうと思うと、材料や基板などを他社から供給してもらうのが一般的でした。しかしMARUWAなら自社でそろうため、必要な物がスピーディーに手に入る。たとえ自社になくても、材料チームに開発を依頼することだってできる。これは開発者として、このうえない魅力です。

また私が勤務する瀬戸工場では、開発と製造が隣り合わせの環境で業務にあたっていることも特色です。互いの意思疎通が、時間のロスなくスムーズに行えるという点が大きなメリットになっています。

さらに、MARUWA社員のものづくりに対する真摯な姿勢にも感服しました。経営陣の思いが、社員一人ひとりに浸透し、常に“ONE MARUWA”で開発、製造に真剣に取り組む。この社風こそ、MARUWAの強さの源流だと強く感じています。

CHAPTER 03日々学びを重ね、若手に負けない成長を

私自身、チームで携わったプロジェクトにより、“ONE MARUWA”の一体感を肌で感じられたことが大きな転機になりました。GPSなどに活用されるヘリカルアンテナの分野において、2つの周波数を受信できる小型アンテナの開発に成功。チームの仲間と情熱を注ぎ、特許を取ることができたことで、「MARUWAの一員になれた」という実感が込み上げてきました。

入社以来、アンテナ開発、VCO開発部門の管理に携わる中で、2021年4月からはモジュール事業の業務にも従事。さらに2020年に竣工したR&Dセンターでは、高周波技術を活かした開発業務にもあたっています。任される業務範囲が広く、苦労もありますが、開発者としての向上心を掻き立てられる日々です。だからこそ、若い社員たちの成長曲線に負けないよう、今なお、最新の論文や参考文献の読み込みなどを重ね、学びを止めることなく研鑽を積んでいます。

CHAPTER 04製品の一生をイメージし、ビジョンを描ける仲間と共に歩みたい

これまでMARUWAが手がけてきた事業の中では、アンテナ事業はまだまだ歴史の浅い分野です。その分、飛躍の幅も大きいといえます。今後は、未参入の市場にも果敢に挑戦し、強みである小型高性能アンテナで市場を席捲したい。そしていつの日か、他の主力製品のように“アンテナといえばMARUWA”と世界で認知されるまで、成長・発展させることが今の目標であり、やりがいです。

開発者にとって必要なことは、“いつ、どの市場で、どのユーザーに、どのような形で利用・応用されるか”という最終的な着地点までイメージし、論理的にビジョンを組み立てられるかどうか。開発に従事していると、技術的に面白い物に流されたり、固執したりと、つい自己満足に陥りがちです。

しかし、大切なことは“ゆりかごから墓場まで”を意識して、製品の一生をイメージすること。そういう視点を持った仲間と、今後も“ONE MARUWA”として、開発に取り組んでいきたいですね。