SESSION01 材料系開発座談会

  • K.T

    PERSON 01

    K.T/ セラミック材料研究センター 開発

    2007年新卒入社

  • K.N

    PERSON 02

    K.N/ 開発本部 開発

    2016年中途入社

  • H.O

    PERSON 03

    H.O/ セラミック材料研究センター 開発

    2021年中途入社

CHAPTER 01MARUWAへの入社を決めた理由を教えてください。

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K.N
K.N
前職では半導体関連の企業で回路設計に関わっていて、半導体業界の再編に際して退職しました。次の就職先はあえて半導体にこだわることはせず、幅広く業界を見ていたところMARUWAと出合いました。転職に際して細かな条件はなかったので、MARUWAの企業概要を見て、純粋に魅力的な企業だと感じたのを覚えています。
前職と比べると開発部門の人数が少ないこともあり、一人ひとりの業務は多岐にわたります。マネージャーになると業務管理が主となる企業も多い中、管理職でありつつ自分もプレイヤーとして働くことができるのは、大変ですがやりがいがありますね。
K.T
K.T
私は新卒入社で、多様な業界と携わることができる材料や素材メーカーの研究開発を望んでいました。希望に合いそうな企業の中で、グループ会社に属さず独立性が高く、幅広く社会とつながることができそうだと感じたのがMARUWAです。
サンプルを作って評価して、またサンプルを作るという研究開発の一連の流れは、大学院の研究室時代と似ているなと感じて、入社後も不安やギャップはありませんでした。とはいえ、他部署や社外の方など幅広い人と関わりを持つことができるのは、大学とは異なりますね。
H.O
H.O
私は大学時代から前職までずっと、金属やセラミックの「粉末」に関連した研究・開発に携わってきました。転職にあたって、MARUWAについて調べてみるとセラミックの「粉末」関連の事業を手がけていることを知り、自分の知識や経験を活かせるのでは、と感じました。経営層の顔が見えるという点と意思決定にスピード感があるという点で、あまり人数規模が大きすぎない企業がいいなと思っていましたので、その点でも希望に合致していました。
40代後半での転職ということもあり、条件や希望は多くありませんでしたが、MARUWAとは、私の経歴と会社の求める人材がうまくマッチングしたようです。一部上場企業ということで入社前は少し構えていましたが、いざ入社してみると特別なことはなく、自然になじむことができました。

CHAPTER 02現在の仕事内容と、やりがいについて教えてください。

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K.N
K.N
電子部品や半導体メーカー向けにセラミックを応用した製品を開発しています。メーカーに売り込むところまでが私の担当。営業とお客様との商談で技術的な話題が出た段階から関わって、お客様の要望を聞いたりこちらから提案したりして仕様を決めていきます。
商品化に至るまでに乗り越えなくてはならない多くの課題があります。そういった課題を解決していく過程には面白みがありますね。技術的にスペックが高かったり、難題があったりするものをなんとかクリアできた時は、やはり嬉しいです。
K.T
K.T
私が所属しているグループでは、MARUWAの主力製品に値する高熱伝導基板の材料に関する研究開発を行っています。その材料特性の向上に取り組んでいるので、製造条件などを変えてものを作って評価することを続ける毎日です。予想通りの特性が出ることもありますし、想像以上の結果が出ることもある。それが研究開発の面白みだと感じます。
長期的視点では、開発した成果が製品の一部になって事業化し、さらに会社の柱となるというのが目指すところです。過去には積層セラミック基板(薄いセラミックシートを複数層重ね合わせて一体化した基板)の立ち上げに関わりまして、現在もMARUWAのビジネスとして継続しているので、自分の中での成功体験の一つになっていますね。
H.O
H.O
私のグループでは、樹脂と混ぜて複合材料とするための充填材料(フィラー)の開発を行っています。その複合材料はTIM(Thermal Interface Material)と呼ばれるもので、例えば、パソコンなどの電子機器の内部にある熱の発生源とその熱を逃がすために使うヒートシンクの間にそのTIMを挟み込み、熱の排出効果を高めるために用いられます。
私のグループで取り扱っているフィラーは熱伝導率が大きいのですが、水に弱いことや他のフィラーより高価なこともあって、現在は市場がまだ大きくありません。ただ、これからは自動車をはじめ、さまざまなものの電子化が進んでいき、どうやって熱を逃がすかが重要となってきますので、間違いなく伸びてくるはず。開発した製品を市場の流れにうまく乗せられるかが今後を左右しますので、非常にやりがいを感じています。

CHAPTER 03開発者・技術者の目線でどんなところにMARUWAの素材の強みを感じますか?

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K.N
K.N
電子部品や半導体メーカーの要望を聞いて調整しながら提案をする中で、素材からカスタマイズできることは、MARUWAの強みだと感じています。例えば、他社では基板を購入するところからスタートしますが、MARUWAは自社で製造から手がけているので、スタートの材料の部分から柔軟に対応できる。他のメーカーにはできない工夫が大きな強みだと思います。
H.O
H.O
素材技術の強みということに関して言えば、焼成技術がその一つに挙げられるのではないかと思います。入社してまだ3年ですが、かなりのノウハウが蓄積されていると感じています。MARUWAが誇る“高熱伝導基板 世界シェアNo.1”は、やはり何らかの強みがないと達成できませんよね。
K.T
K.T
セラミックシートや基板の製造方法にもいろいろありますが、MARUWAが当初から行っているドクターブレード法をはじめ、各製造工程で条件を変えると材料特性がどうなるのかといったノウハウがあると思います。そして、そのノウハウをしっかりと開発に活かせているのは特徴ではないでしょうか。
あとは、開発と製造現場が近いことも強みであると感じます。必要に応じて試作を重ねたり、ブラッシュアップしたりする時には、必然的に緊密な連携が必要ですので、量産設備が近い距離にあるのはメリットですね。
K.N
K.N
たしかに、他部門・他部署との連携がしやすいと感じますね。私の場合、K.T.さんのグループに試作を依頼しているのですが、ベースがないと私たちの部署では応用のしようがないという中で、それを快く作ってもらえるのはありがたいですね。
H.O
H.O
私はまだ社歴が浅く、他部門・他部署と絡む機会がさほどないので、自部門のことしか言えませんが、開発業務を1から10まで基本的に全部自分でやるというスタイルが強みになっているのではと感じています。実験補助員を雇って試作や評価をお願いするといった分業スタイルのほうが効率的という考えもありますが、すべて自分でやれるからこそ、「ひらめき」が生まれやすくなると思っています。

CHAPTER 04MARUWAで働くことの魅力と、みなさんの今後のビジョンについて教えてください。

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K.N
K.N
セラミックの大手企業をデパートに例えるなら、MARUWAはセラミックの専門店だと思っています。MARUWAにしか作れないような商品があり、それを売り出していくことができる。やはり、明確な強みを打ち出せる商品の開発という点でやりがいを感じています。
MARUWAには異業種での経験を活用できる環境がありますので、これまでの経験を活かして幅広くチャレンジしてみたいと考える前向きな方に合うと思います。自分としても現在進めている新規事業は、とても前向きに取り組めているので、ぜひビジネスとして成功させたいですね。
K.T
K.T
MARUWAで働く方々は、ポジションに関係なく個を尊重する雰囲気がありますよね。私のグループでもメンバーが担当するテーマはそれぞれ少しずつ違っていて、そのテーマについては担当者が一番詳しい。そのため、社歴に関係なく担当者にきちんと意見を聞くという姿勢が確立されています。個々にそれなりの裁量があり、人数も限られているという点では、待ちの姿勢ではなく、必要なことを自分で考えて動ける人はMARUWAに向いているのではないでしょうか。
私個人としては、将来的に会社の柱となるような事業や製品の開発につなげていきたいという目標があります。MARUWAがセラミックの専門店なら、私は“この材料のことならなんでも分かる”というスペシャリストのような存在を目指したいです。
H.O
H.O
自部門に関して言えば、一人ひとりがテーマを持って黙々と研究に取り組みながらも風通しは良く、働きやすい環境ですね。全社的に残業ゼロを目指しているので、実験のちょっとした待ち時間に報告資料を作ったり別件の対応をしたりと効率良く動いていますし、生き生きとした雰囲気があります。
私が目指しているのは、今取り組んでいるフィラーで市場を席巻すること。そのビジョンを定年までに実現できるようにしたいですね。MARUWAでは、管理職という立場でもプレイヤーとしての能力が求められますので、そういった働き方が好きだったり、そこにやりがいを見出せたりするといいですね。実験が好きな人にも向いていると思いますよ。