第1回「軽井沢ミュージックステイ」は、本場ドイツ国内外で数々の伴奏賞を受賞し、現在はライプツィヒ音楽演劇大学やドレスデン音楽大学にて指導に当たっている伊藤円さんを講師に迎え、コレペティトゥール(*)の立場から声楽・ピアノの双方に対する歌曲の集中レッスンを受けました。
声楽ではドイツ語の発音や表現の解釈など、ピアノにおいては伴奏という観点での表現やコミュニケーションの取り方を学び、学内レッスンとは違う視点からの指導に学生たちは刺激を受けました。
レッスンの締めくくりは、成果を披露する場としてコンサートを開催しました。
レッスン以外の時間では、普段関わることの無い学生同士の曲合わせや、人のレッスンを聴講するなど有意義な時間を過ごしました。
深夜の語らう時間や同士と寝食を共に過ごし、交流を深めたことはとても貴重な時間になったと感じています。ここでの経験を活かし、今後の更なる活躍を期待しています。
(*)コレペティトゥールとは、一般的にオペラの練習や公演で、歌手を伴奏し音楽稽古をつけるためのピアノ奏者のこと。歌手がオペラの舞台に立つときに、伴奏するだけでなく、台本や楽譜の解釈を伝え、音楽面で裏から支える役割である。